2010年03月21日

PBAガイド

1.2. 概念:パフォーマンス基準業務記述書(PWS)

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パフォーマンス基準調達において調達契約の目的要件となるパフォーマンスを定義する文書がパフォーマンス基準業務記述書(PWS)である。パフォーマンス基準業務記述書はKPIベースで記述された文書であり、測定基準や許容範囲などの情報を含む。

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パフォーマンス基準業務記述書(PWS)

パフォーマンス基準業務記述書は、連邦調達規則2.101条の用語定義にあるように、要求される結果を測定可能なアウトカムに基づいて定義していく文書である。すなわちこの文書には、調達したサービスの結果の具体的な評価方針を示すことになる。このため、パフォーマンス基準業務記述書の策定に当たっては、調達対象となるサービスの業務分析と、評価のための測定基準の決定が必要である。連邦調達規則37.602条ではパフォーマンス基準業務記述書の要点について、次のように定めている。

(2.101条 用語定義)

「パフォーマンス基準業務記述書」とはパフォーマンス基準調達のために記述された業務記述書で、明瞭かつ具体的で客観的に測定可能なアウトカムによって、要求される結果を記述した文書を意味する。

(37.602条 パフォーマンス基準業務記述書)

  • (b) 省庁は実用上最大限、次の通りに努めなければならない―
    • (1) 要求される結果によって業務を記述すること。業務の「方法」の記述や業務時間数の記述ではない。
    • (2) 測定可能なパフォーマンス標準に照らして業務パフォーマンスを評価できるようにすること。
    • (3) 革新的で費用対効果に優れたサービス実現手法を入札者が競いあうよう促すため、測定可能なパフォーマンス標準と金銭的インセンティブを活用すること。

また、パフォーマンス基準業務記述書には品質保証監視計画が付随して定められる。(連邦調達規則37.604条および46.4節)

各省のパフォーマンス基準調達のガイドラインから読み取れる共通の考え方を紐解けば、省庁の業務に必要な何かを供給するブラックボックスとして調達対象のサービスを捉えた時に、付随的なものも合わせてそのブラックボックスから何がアウトカムとして出力されるのか、あるいはそのブラックボックスの稼動によって何が変化するのか、を明らかにするのが、パフォーマンス基準業務記述書の基本であると言える。このようなある種のモデル化ための業務分析手法等については、連邦政府内での標準などは定められておらず、先行して取組実績を重ねた省庁の省内ガイドライン( 例:DOD) や民間シンクタンク(例:Acquisition Solutions)の資料などを各々で利用しているのが現状である。