2010年03月21日

PBAガイド

1.5. 概念:品質保証監視

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パフォーマンス基準調達ではサービスの細部に対する裁量の多くが契約業者に委ねられる。だからと言って省庁が何もしないでよいわけはなく、サービスの結果が目的を満たしているかどうかに注意を向ける必要がある。品質保証監視はそのためのモニタリング活動である。

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品質保証監視

パフォーマンス基準調達では、連邦調達規則37.604条に特記されているように、契約締結後のサービス提供のマネジメントも調達の重要な一環と位置付けられる。ただ目標を設定して契約業者にその後を任せてしまうのではなく、日々のサービス実施状況を確認し、必要に応じてリスクへの対処を行うことが発注側に求められる。2003年のサービス調達改革法では調達の定義を「契約パフォーマンスの測定とマネジメント」を含むものとして拡張している。この実践となるのが品質保証監視であり、連邦調達規則ではすべての契約に適用される一般条項が次のように定められている。そして、これがパフォーマンス基準調達にも適用される原則となっている。

(46.101条 品質保証・定義)

「政府による契約の品質保証」とは、品質や数量に関する契約義務を契約業者が満たしているかどうかを判断するために政府によって行われる、検査を含む様々な機能を意味する。

(46.401条 政府による契約の品質保証(Quality Assurance))

  • (a) 政府による契約の品質保証は、調達製品またはサービスが契約上の要求事項に合致しているかどうかを判定するのに必要であると判断される時点(製造やサービス実施の任意の段階を含む)および場所(子請けなど下位事業者を含む)において実施されなければならない。品質保証監視計画(Quality assurance surveillance plans)は業務記述書(statement of work)の策定と共に準備されるべきであり、また、次のものを特定すべきである―
    • (1) 監視に必要な全ての作業
    • (2) 監視の手法

<後略>

用語の上では品質保証監視(Quality Assurance Surveillance)と呼ばれるが、政府が実際に行うのは、提供された製品やサービスが要求水準を満たしているかどうかを判断し、問題がある場合に、受け取り拒否をする権限を背景として契約業者へと改善を求めることである。この意味で、国防総省のガイドブック(2000年)#1にあるようにパフォーマンス評価計画(Performance Assessment Plan)と称したほうがより正確であり、問題解決のための具体的な対処責任、即ち品質保証の取組そのものはあくまでも契約業者の側にある。契約業者の側での品質保証に関する計画は品質保証計画(Quality Control Plan)と呼ばれる。#2 #3


(参考文献)

#1
"Guidebook for Performance-Based Services Acquisition (PBSA) in the Department of Defense", (DoD, 2001/01/02) link
#2
連邦調達規則46.105条 link
#3
"Guidebook for Performance-Based Services Acquisition in the Department of Defense", CONTRACTOR PERFORMANCE MANAGEMENT, (DOD, 2001/01/02) link