2010年03月21日

PBAガイド

1.8. 概念:プロジェクトの継続的推進体制

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パフォーマンス基準調達の推進には高い専門性とノウハウが求められる。調達チームの編成はその要であり、どのようなスキルが求められ、どのような体制を維持しなければならないかが鍵となる。

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推進体制の重要性

これまでに見てきたように、パフォーマンス基準調達はただ契約条件を定めて選定と発注を行えばそれでよいというものではなく、業務目標とのつながりを見極めながら、最終的な成果の達成に向けて総合的に取組を進めなければならない手法である。従って発注後も、パフォーマンスの継続的な監視を行いつつ最終的な業務目標を達成しなければならず、調達は依然として道半ばである。このように息の長い、そして業務目標と密接につながった調達プロジェクトの継続的推進のためには、それを支えるチームがしっかりとしたものでなければならない。連邦調達規則では次のように述べている。

(1.102-3条 調達チーム)<一般則として>

指導原則の項で連邦調達チームの定義について述べるのは、連邦調達システムの構成人員が、<調達の>顧客に始まり製品またはサービスの契約業者に終わるものであることを明らかにするためである。このような形でチームメンバーを構成することにより、将来像の共有と連邦調達システムの目標の達成に向けて、チームメンバーの間での、チームワーク、目的の統一、開かれたコミュニケーションが、奨励される。<後略>

(37.102条 サービス契約・指針)

  • (e) 省庁のプログラム担当者*1はサービス契約を通じて満たされる必要、あるいは解決される問題について精確に記述する義務を負う。この時の記述は、契約業者による全面的な理解とシャープなパフォーマンスを確実にするものでなければならない。その際には、プログラム担当者は必要に応じて契約担当者の支援を得るべきである。実現可能な範囲で最大限に、プログラム担当者は満たされるべき必要をパフォーマンス基準調達手法によって記述しなければならない。

上記に見られるように、理念において、顧客即ち調達されるサービスの利用者もチームの一員として位置付けられるばかりでなく、現実のサービス調達契約の際の規定においても、サービス利用者となる省庁内のプログラム担当部署の人員が、調達に関する役割を果たすことが義務付けられている。しかもその役割は、満たされるべき必要あるいは解決さるべき問題という、パフォーマンス基準調達の基盤である根本的な目標の明確化に置かれている。

更に言えば、パフォーマンス基準調達では業務に対する調達の寄与を課題として直視する。このことを別の面から考えれば、調達の実施が業務に対して何らかの影響を及ぼすものであるとの認識が取り入れられているとも言える。業務に対する影響がある以上は適切な権限者の合意と協力は不可欠であり、7ステップガイドでは省庁のトップレベル層の積極的で継続的な関与を強く求めている。


*1
サービスの利用部門の担当者に当たる。