2010年03月21日

PBAガイド

3.2. 実績と課題:事例1~社会保障庁
ネットワーク管理業務の委託

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一つ目の事例は社会保障庁(SSA)によるネットワーク管理業務の委託である。拠点の移設に伴う再配置サービスの調達であり、パフォーマンス基準業務記述書(PWS)を用いている。コモディティ型サービスの調達に当たる。

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概要

最初に取り上げる事例は社会保障庁(SSA, Social Security Administration)によるネットワーク管理業務の外部委託契約である。#1社会保障庁とその連携機関である障害認定局(Disability Determination Service)*1で利用されるネットワーク環境のメンテナンス業務を一括して民間業者に委託する契約となっている。業務内容そのものは民間市場でも広く見られる一般的なものであり、連邦調達規則12章に定められる一般商業製品(Commercial Items)に該当する。民間企業が全ての営業所でのコンピュータネットワーク環境の管理を専門事業者に委託する場合にほぼ同様の調達である。

募集要項

募集要項はパフォーマンス基準業務記述書の様式に則っており、この中には品質管理計画の策定要請も含まれている。なお、パフォーマンス基準型業務記述書は募集要項の一部を占めるに過ぎない。募集要項の全体は提案依頼書(RFP)として構成されており、契約文言や関連法規、現在設置されているネットワーク機器の一覧など様々な情報から構成されている。

以下では提案依頼書中のパフォーマンス基準業務記述書から一部を抜粋して訳出した。下記に含まれる品質管理計画の項は契約業者自身による品質管理の計画を表しており、連邦調達規則に言う品質保証監視計画とは異なるものであることに注意されたい。

目的

このパフォーマンス基準契約の目的は、政府所有のイーサネットLANおよび関連する周辺機器について、契約業者によるメンテナンスと配置換えサービスを確保することである。これらの機器は、海外領土を含む全米の社会保障庁と障害認定局のオフィスに配置されている。

背景

社会保障庁は、全米で10ある所轄の内に、およそ2,300のLANを有しており、この中には32,195の機材が含まれている。これらの領域には、コロンビア特別区、ハワイ、アラスカ、プエルトリコ、グアム、アメリカ領サモア、バージン諸島、マリアナ諸島を含む。過去の実績から言うと、現在の12ヶ月間契約の下ではおよそ3,916件のメンテナンスサービス依頼と160の配置換えが発生している。大部分の配置換えは半径80km圏内に収まる。

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*1
障害等級の認定業務を行っている。社会保障庁は障害認定局の運営資金を負担しており、運営そのものは州政府によって行われる。

(参考文献)

#1
SSA-RFP-07-1019, "Nationwide LAN Maintenance and Relocation Services", (SSA, 2007-03-02) link