2010年03月21日

PBAガイド

3.3. 実績と課題:事例2~一般調達庁
調達公募オンラインシステムの更新

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二つ目の事例は一般調達庁(GSA)による調達公募オンラインシステムの更新である。このシステムは連邦政府内での調達公募の情報を集約したWebサイトであり、連邦政府における電子調達の一大拠点ともなっている。実施に当たっては業務趣意書(SOO)が用いられた。

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概要

第二の事例は一般調達庁による調達公募オンラインシステムの更新である。#1このオンラインシステムは2002年電子政府法に基づく政府横断型の調達情報一元化の窓口として整備が進められてきたものである。元々はアメリカ航空宇宙局(NASA)が独自に開発し運用していた調達情報管理システムを一般調達庁が引き受け、発展させた。それまでは同様のシステムが複数存在していたが、現在、連邦政府における$25,000超の調達の公示は、この一元化されたオンラインシステム上で行えるようになっている。

現行のシステムは2002年の春に開発された。その後の利用の増大を背景に、それまでの契約業者との契約更新ではなく、新規に更新システムの開発を行うことを一般調達庁は2004年に決定した。そしてこの決定に伴う公募がパフォーマンス基準調達の手法に則って行われた。しかしながら、一旦は業者選定が決定されたものの、そのプロセスに対して異議申し立てが行われ、長らく正式な発注に至ることなく係争が続いている。

募集要項

本件の募集要項は業務趣意書を用いて構成されている。業務趣意書に記載されている調達の目的は次の通りである。

本調達の目的は、新しい調達公募オンラインシステムの総合的な開発、実装、移行、運用および支援を行う契約業者を獲得することである。政府がベストバリューを手に入れられるよう、創造的で革新的なソリューションを提案することが提案者には求められる。我々は、現行のシステムの制約に囚われることなく必要な機能を提供し、言及された要求事項や能力を上回る提案を求めている。提案者は、現在の調達公募オンラインシステムの機能構成を元にしたソリューションを提案してもよいし、全く新しいシステムソリューションを提案してもよい。

調達公募オンラインシステムは、連邦政府による調達の機会についての全政府での単一の情報登録源として、連邦政府の各省庁と契約業者にその機能を提供している。利用可能な技術的手段の内で最も効果的で効率的なものを用い、<訳注:本システム上での>初期の予告から契約の発注に至るまで、本システムは公正で一貫した競争原理に則って稼動しなければならない。本システムでは中心的な利用者である連邦政府の調達コミュニティとそのサプライヤーへのサービス提供に焦点を当てなければならない。優れたビジネスセンスと各種規制の遵守を保ちながら、本システムは最も効果的で効率的な手段によって調達プロセスに最大限の透明性を与えなければならない。本システムは利用者の間でのコミュニケーションと市場調査を奨励し支援するものでなければならず、また容易に利用できるものでなければならない。本システムは利用者の必要に応じて登録されているデータを収集し報告する機能を備えなければならない。本システムは、利用者が連邦政府での調達の機会を管理する第一のツールとして利用し高く評価する、基盤と位置付けられる連邦調達システムでなければならない。政府がベストバリューを手に入れられるよう、創造的で革新的なソリューションを提案することが提案者には求められる。我々は、現行のシステムの制約に囚われることなく必要な機能を提供し、言及された要求事項や能力を上回る提案を求めている。

募集要項ではこれ以外に次のような項目を収録しており、調達対象となるシステムの位置付けや制約条件を詳述している。

  • 任務および業務範囲
  • 制約条件
  • パフォーマンス上の目的/目標/成果
  • セキュリティ要求
  • 現行システムの仕様
  • 新システムに関する戦略計画

なお、業務趣意書を用いた形式であるため、入札業者にはパフォーマンス基準型業務記述書を提出する必要がある。

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(参考文献)

#1
TQN-04-RA-0001, "Federal Business Opportunities (FBO or FedBizOpps) recompete", (2004-03-01) link